サシア経営者向け「マーケティング」研修会
12月5日、サシアの研修委員会主催で、研修会がありました。
「マーケティング」研修会という、経営者向けの研修会でした。
講師は、ウィルサポートの貫井政文先生でした。
法政大学院のイノベーションマネージメント研究科にて経営学修士を取得なさり、流通系の現場にて活動、その後独立なさった方です。中小企業診断士を取得なされています。
研修会は、
第1部「マーケティング理論」、
第2部「最終顧客ニーズ把握とサシア参加企業の連携促進の方向性」の2部構成で、これを約2時間半で行おうというものでした。
まず、第1部のプレゼンテーション用の資料ですが、1ページにつき1セクションありますが、それが実に41ページありまして。
大雑把とはいえ、マーケティング理論基礎論のお話すべてをたった2時間程度で行ってしまいました。(後ほど、貫井先生も「無謀なチャレンジをしてみた」ということをおっしゃっておりました。サシア会長は「15時間くらいの内容だった」とおっしゃっておりました。)
お話の中では、特に思考のフレームワークがたくさん出てきたので、その名称などを簡単に記載します。
・VRIOフレームワーク(資源の評価用フレームワーク)
・マーケティングプロセス(マーケティング理論のコアな部分)
・AIDAMAの法則、AISASの法則
・5フォース(競争要因)
・製品市場マトリックス
・PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)
・STPマーケティング
・マーケティングミックスの4P、4C
・PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)
筆者も若干のマーケティングの勉強をしたことがある人間なので、聞き覚えのある単語がちらほら見えました。聞いていて、「これがマーケティングプロセスの基本なんだな」と思いながら、応用できそうな箇所をチェックしていました。
また、第2部は上記に比べるとボリュームが少ないですが、いくつかキーワードが出てきましたので記載します。
・BtoBにおいては、繁閑の山・谷が制御できない中、サシアの連携課題の方向性として「谷を埋めることを目的として、最終ユーザの声を拾える開発分野で連携できないか?」
・BtoBtoC。直接顧客が企業であっても、一般消費者まで視野に入れたマーケティングの考え方。エンドユーザが喜ぶ→顧客企業が喜ぶ→次の開発依頼も自社にしてもらう、の流れ。
・モノ消費とコト消費。モノを使って、どのようなコトが実現できるかを重要視する消費に移行。これからの時代は、「コトづくり」をしなければならない。
筆者の感想として、BtoBtoCは、大いに同意しています。自分が儲かりたいなら、顧客企業を儲からせないといけないし、そのためには顧客企業の顧客を儲からせないと(喜ばせないと)いけない話だと思うので。
何かの本で読んだのですが、市場にもたらした利益の10%が自分の取り分になる、とのことです。ソフトウェア開発ではチーム単位で計算し、それを分配するやり方になるのかな?
全体の感想としては、
「このフレームワークという物差しで、自分や自分の会社を測れば、自分がもっと見えてくるのではないか?話はそこからはじまるのではないか?」ということ。
そんなことを考えさせられました。
貫井先生、ありがとうございました。